セミナーでの出来事:お見合い中の表情1つであなたの印象は変わる

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先日の婚活セミナーで、40代の終始不機嫌そうな男性に出会いました。

「人間の感情というものがよくわからない」
「なぜ笑顔でいないといけないのかわからない」
「でも、こんな自分を変えたい」

そんな男性でした。
(この情報はセミナーが終わったあとにカウンセラーさんから聞いたものなので、彼がこんなに悩んでいることを私は知らずにセミナーを進めていました。)

去年、彼の担当だった結婚相談所のカウンセラーさんがまた戻ってきて、久しぶりに再会したようで、普通「わあ!久しぶりですね!」と嬉しくなるもの。

彼の場合、「はあ」だけだったそうです。
挨拶すらままならない、不機嫌そうな顔で会釈しただけ。

40代のいい大人がです。
そんな彼を交えて婚活セミナーが始まりました。

今回は婚活セミナーでの出来事を交えつつ、この男性と同じようなお悩みを持った方に少しでも役に立つお話を書いていきたいと思います。

第一印象は消すことができない

始まってすぐに彼の姿が目に留まりました。
なぜかというと、ものすごく不機嫌そうだからです。
下手すれば部屋から出て行くのではないか?と思うほど。

セミナーに来る方というのは自ら希望してわざわざ結婚相談所に出向いて下さる方なので、「学びたい」という意思の元、お席に座ってらっしゃいます。
だいたい緊張した面持ちで、私がまずは和ませるために話をします。
少し笑ってくれて私もホッとしたところで、毎回セミナーを始めていきます。

ところがいくら彼に笑いかけても話を振ってもブスっとして、のけ反り気味で席に座っているではありませんか。
視線も鋭く、これはどうしたものかと私も不安を感じていました。
言うまでもなく、第一印象は最悪です。

いくつか実践をやっていく中で、彼を見ていると、笑顔もちらほら出ます。
決して機嫌が悪いわけではないことがわかりました。
しかしどうしても第一印象の悪さをわたし自身も拭うことができず、
「不機嫌そうな人」という印象は常に持っていました。

第一印象は数秒で決まり、そのあといくら素敵な人だと知っても「不機嫌そうな人」を消すことができないものです。
第一印象とはそういうもの。損ですね。

見た目は悪くないですし、落ち着いた男性という風にも見えます。
しかし、終始表情が硬く、頬が強張っており、口角はもちろん下がっているので印象は非常に暗いのです。

彼はきっと機嫌が悪いわけではなく、その表情が彼の「ふつう」になってしまっているだけのこと。

表情1つで損をしている

特に表情が暗い、そんなつもりはない男性は多いです。
普段お仕事ばかりで1日中会社にこもっている方だと尚更、ヘラヘラしながらお仕事なんてしませんし、「こわい顔」が定着してしまっているのです。
家に帰っても誰と会話することもなければ、一日中、その表情のまま、繰り返し繰り返し日々を過ごすことになります。

それではそのこわい顔が「ふつう」になってしまいがち。
なんの違和感も持たずに定着させてしまうと、いざお見合いで人と会った時にもその表情から抜け出せなくなってしまいます。

普段から「今頬っぺた落ちてるなあ」と意識する癖をつけていれば、休憩するときはちょっと顔のマッサージをしよう、とか口角あげようといった風に切り替えが自分の中でできるようになります。

そういう切り替えができるようになれば、お見合いの時は口角をあげて、表情は柔らかくしないと!と思えるようになるでしょう。
それができる人と、何も意識をせずにいつも通りの顔でお見合いに行くのとでは雲泥の差が生まれます。

他人に興味を持たなさすぎる

彼は「5分だからなんとか話をしていられるけど、お見合いでの1時間はきつくて、相手を見ていられない」そうです。ちょうど視線の話をしていて、どこ見て会話しますか?というテーマの元、実践を行なっていた時のことです。

1時間ずっと相手のことを見ていられなくなり、会話中にあっち見たりこっち見たりしてしまうらしいのです。それを聞いて女性の皆さんは苦笑いで首を横に振っていました。お見合いで自分と話をしているのに、あっち見たりこっち見たりしてしまう。

「帰りたいのかな・・・」
「つまんないのかな・・・」

どんなにポジティブな女性でもそう思うでしょう。
彼曰く、お見合い中、つまらないわけではないそうです。
集中力がない、とも仰っていましたが、私は集中力云々の問題ではないと思います。

こういう方は、他人に興味を持つという姿勢が足りないのです。
人と仲良くなるためにはまずは相手に興味を持たないことには相手を知ることもできません。
知ることができなければ、仲良くなれません。
お見合いでも一緒です。

どんなことにも興味を持ってみることです。
ニュースを見ていてもただ「ふーん」と情報を受け身になって聞き流すのではなく、
「なぜだろう?」と疑問を持ってみる。

受け身でいて相手から選ばれるのは20代の若い女性だけです。

謙虚さが足りない

お見合いでも会話を自分からしようとしない、相手が話題を振ってくれるのを待つ。
彼もこういった姿勢でした。
これでは結婚どころか、お見合いも上手くいかないでしょう。
どんと座っているだけで向かえに座る女性はとっても気まずそうです。

お見合いでは相手を「安心させてあげること」が一番大切なのです。
相手の考えていることが分からないから不安になる。

考えていることがわからないどころか、不機嫌そうに前に座られたら、安心なんてできるはずがありません。
そんな相手と「次」はありません。

「そんなつもりはない」
といくら口で言っても、
「えらそう」と受け取られてしまうとそれが事実となってしまうのです。

謙虚さをもつべきです。
お見合いは初対面の方とお話をするので、彼のような人は確実に損をします。

ちなみに謙虚な方はそんな座り方は絶対にしません。
顔はその人の生き方を表していると言いますが、姿勢や身の振り方も、生き方を表しているものだと私は思います。
歩き方ひとつにしてもそうです。
その人の性格が表れているもの。

謙虚さが足りない人は、自分に何ができて、何ができていないのかわかっていません。
できないことに対して、目を背けて受け止めようとしません。
何でもできるのが偉いのではないわけですし、「これは自分は苦手だな」と自分の「弱点」を認めることで、少しは謙虚さを持つことができます。

相手がやって当たり前、誰かがやってくれる精神

もし仮に結婚できたとします。
謙虚さがない人は「自分ができないこと」に対して受け止められていないわけです。
たとえば「俺は家事ができない、だからなんだ、やってくれる人がいるんだから何も困らない」
と考えて、やってもらって当たり前精神で奥さんに嫌な思いをさせるでしょう。

謙虚な人はどうでしょうか。
「僕は家事ができない、君は家事はなんでもできるなんてすごい!でも全部任せるのは申し訳ないと思うから、洗濯だけでもやり方を教えてほしい」
こんなにも違ってくるのです。

こうなるだろうな、という想像は女性の得意分野です。
そんな不安要素がある男性とは結婚どころかお付き合いさえしません。

自分にできること、できないことがあるのは当たり前。
自分にもできないことがある、誰かがいつも支えてくれているということを自覚していれば、謙虚になることはそんなに難しいことではないのでは?と思います。

必要性を感じられるか

「なぜ笑顔が必要なのか?」
と彼は思っているようですが、セミナー中にとても雰囲気の良い女性と会話をした時のことです。
フィードバックしてもらった時に彼は言いました。

「なんかなんでかわからないけど、とても安心感があって話しやすかった」と。

「なんでだと思いますか?なんで安心感があったと思いますか?と聞くと、
「表情かなあ・・・」
としぶしぶ答えてくれました。

いくら言葉で「表情が大切ですよ~」と伝えても伝わらない人っているんです。
彼のように自分の感じていることをなかなか曲げない人。
いくら私が言葉で「表情暗いですよ~」と言っても直してくれなかったわけです。

しかし相手と接する中で
「なんでこの人、話しやすいって感じるんだろう??」と彼は考えました。
「ああ、そうか表情が明るいからだ・・・」と気が付いた時、
笑顔の必要性や表情の大切さに気づいてもらえたのだと思います。

伝えたいことは1つでも伝え方は色々ある

結局、人は身を持って気づかなければ、変われません。
気づいてもらえるセミナーにしようといつも心がけています。

しかし、1つの伝えたいことを伝えるための伝え方は、いくつも持っておかなければいけないなと実感しています。
「表情暗いですよ~」で素直に「よし!笑顔になろう」と頑張ってくれる人もいれば、そうでない人もいるからです。

人それぞれ、納得するポイントは違います。
Aの伝え方で納得する人もいれば、Bじゃないと納得しない人もいるわけです。

色んな人がいるなあ、と思います。
お見合いだって、色んな人と出会いますよね。
あなたも色んな伝え方をしてみてください。

自分が良かれと思っていることが、相手に必ず良いように伝わるとは限らないのです。
あなたが普通だと思っているその表情が、相手にとって普通ではないこともあるのです。

ちなみに彼は終始つまらなそう・不機嫌そうでしたが、婚活セミナー後のアンケートに
「大変勉強になった」と書いてくれていました。
「えっそうだったの?!」と私は思って笑ってしまいました。

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